【短】雪 と 同 じ よ う に 〜 降り積もる想い 〜







「…はい」


「へ?」



声と同時に私の目の前には大好きなカルボナーラ。


「華麗さんが何か食わせろっつ−から」


なんて無愛想に言うこの男性。


無償に腹立ったけど、わざわざ料理を作らせてしまったので有り難く頂こう。



「ありがとうっ」


と御礼と一緒に得意の営業スマイル。


すると男性は顔を赤くし部屋から出て行った。



「?」



(鈍感な彩花には訳が分からなかった)




カルボナーラを食べ事務所にある雑誌を適当に読みあさっていたら聞こえた声。




「あらぁー!綾斗ちゃんじゃないのぉっ」



ピクッ



綾斗、が来たのっ!?



ど、どどどどどどうしよっ




すると華麗さんがやって来て、



「私に任せなさい!メール来たら来るのよっ!」


「は、はい…」



不安になりながらも答えた。





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