【短】雪 と 同 じ よ う に 〜 降り積もる想い 〜
気持ちが揺れる。
−
誕生日、当日。
運がよかったのかバイトも入ってなかった。
私は待ち合わせ場所の駅前で胸をわくわくさせながら、
綾斗が来るのを待っていた。
だって、
いっつもデートに誘うのは私ばっかりで、
綾斗からは滅多に誘われない。
そのため、私は初デートに行く中学生かのようにソワソワしている。
それに今日、どこに行くか聞かされてない私は
何を着て行けばいいか分からなかった。
結局、悩んだ末に淡い水色のワンピースに
白のカーディガンを来た。
そして軽くメイクをして髪を巻いた。
ちょっと気合いを入れすぎたかな。
もし似合ってなかったらどうしよっ!
そんな不安が胸を過ぎる。
ふと、腕時計を見ると待ち合わせ時間の
10時になっていた。
-