青龍―せいりゅう―
「そんな事よりさ、今度、文化祭があるよな!」
私が考え込んでいるとそれをさえぎるように駿は話を変えた
まるでこれ以上この事を聞くな
と言うように…
「そうだね!楽しみだなぁ。」
私も気にかけず、駿と文化祭の話をしていた
するとあっという間に学校に着いた
門の近くにはたくさん女の子がいて、私達が通り過ぎるたびに
「キャー!」
「駿君~!」
みんなが声をあげる
そりゃそうだよ…
駿は今時のイケメンだし、ムードメーカーだもん
こんだけ騒ぎになるよ…
だけど、その裏で鋭い視線が私に突き刺さる
うっ…
怖い…
女子の皆さんの視線が恐ろしい…
だって私は幼なじみだもん…
でも、なんかごめんなさい…