青龍―せいりゅう―
駿は…
幼い時からずっと一緒で
どんな時も守ってくれた
だから、
なんて言うんだろう…
『好き』っていう感情じゃないんだよな…
私の『本当のお兄ちゃん』みたいな…
「まぁ駿はイケメンでモテるから、そのうち誰かに取られちゃうかもよ。」
「…。」
確かに昨日一緒に登校した時凄かったもんな…
「でも、駿は陽菜一筋だからそれはないか…。」
里衣沙はぼそっと言った
その言葉は私には聞こえず、
「ん?何か言った?」
里衣沙に聞き返したけど
「なんでもなーい!」
と、言われて私はその言葉を聞くことは出来なかった