とろける深紅~天使のハンコウ~


そうだった。ここは英語圏じゃなかった
・・・そんなことより、なんて、乱暴なんだ。


レイジは、英語から頭を切り替えた。

「・・・君は、初対面の人を蹴り付けるのが趣味なのか?」

体勢を立て直す前に、蹴りがもう一発。

「君、じゃなく、アナタと言いなさい」

・・・そうだった。

「・・・オレの名前はレイジ オカダ」

とりあえず、当たり障りのないよう、自己紹介。

彼女はニッコリと微笑んだ。

「あたしはウルカ」

ウルカ。

レイジは再びハッとした。

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