Kiss★恐怖症
もしかして、関係なかった―…?


って一瞬思ったけれど。


私を見て言った時点で、関係あるみたい。


その子は私に向かって歩いてくる。


身長は…140cm後半ぐらいだと思う。


小さくて、顔も可愛いくて。


誰からにも愛されるような男の子って感じ。


その子は、私の目の前に来るなり。


「遅いよー!ずっと待ってたんだからねっ」


といって、頬をぷぅっと膨らませた。


あまりにも背が違いすぎて見上げる男の子を見て、私はしゃがんだ。


私のことを待ってたって言ってたけど―…。


誰だろう、この子。


でも、なんか初めてな感じがしないんだよね。


なんでかな―…?


この時、私はある重要なことを綺麗さっぱり忘れていたのである。




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