Kiss★恐怖症
私は意を決して―…。


チュッ


男女の叫びあう声が交差する。


よかった―…。


見えてないみたい。


「よかった―…」


ため息をつく。


よし、ミス聖南として傷がつくことはなかった。


安心だ。






― 神谷 side ―


歓声が上がったが―…。


今…キス…したか?


してないよな。


でも、今言ったってしょうがねぇ。


とりあえず、この場に合わせとくか。




こうして、ミス聖南・ミスター聖南コンテストは、幕を閉じた。



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