Kiss★恐怖症
直「…あー格好悪りぃな、俺…」


さっきのは俺が悪いのに。


ただ、星蘭に所詮フリ、フリを何回も言われて。


俺が勝手にやきもちやいてただけなのに。


……なんで星蘭に謝らせてんだよ。


それに、勢いで治すとか言って。


言うだけで、何にも実行できてないのも俺なのに―…。


俺はため息をついた。


…その時だった。


樹「直ちゃん、何ため息ついてるのっ」


右を見ると、車の助手席の窓から覗いている兄貴(樹)がいた。


直「別に何もないけど」


樹「とりあえず、乗っていきなよ!春ちゃんも、さっき拾ったんだよっ」


春「どーも」


後ろの席には、学校帰りの春樹がいた。


俺は、今の俺にイライラした状態のまま後ろの席に座った。


足を組み、腕も組んで何かあったのがバレバレな自分。




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