Kiss★恐怖症
俺は、クラスに入り、帰る支度をしている野々宮のもとへ。


「野々宮」


「あ、神谷くん!!どうしたの?」


「今日、俺帰れないからあいつと帰ってもらえる?」


「え、あ、うん!全然帰るよ!」


…よし。


あとは本題のみ。


俺は、他の人に聞こえない程度の声で。


「…校門か駅前で、星蘭に馴れ馴れしくしてくる奴がいたら無視してくれる?」


「え!?」


「多分俺に似てる。あと、俺より背が高いやつか、小さい子供みたいな奴かどっちかだから」


「え、えー!!??」


「星蘭には内緒な」


俺は声を戻し。


「ってわけで、よろしくね。莉子ちゃん」


「ちょっ…神谷くん!!どーいうこと!?」


俺はひらひらと手を振り、星蘭のもとへ。


「じゃ、俺もう行くわ」


「あ、うん!じゃあね」


俺は委員会へと急いだ。


何もしないよりは、いいだろう。


………本当に、何もなかったらいいんだけどな。





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