Kiss★恐怖症
― 莉子 side ―
神谷くん…。
あのですね。
いきなり過ぎて何がなんだかわかりません。
とりあえず。
校門には誰もいない。
それだけは確認して駅へ向かう。
「莉子ー」
「う、うん?」
神谷くんの話が気にかかって。
返事がおかしくなる。
「私さ。…キスできると思う?」
「え!?キス!?」
「ちょっ…声でかいよ!!」
あーごめん、と声を小さくして謝る私。
いや―…。
予想外の質問。
「頑張ろうとは思うんだけどね…」
「だけど?」
「なんていうか…過去を思い出すのが怖くて。前に踏み出せないっていうかね」
そう語る星蘭は、とてもせつなそうだった。
「ああやって、直してやるって言ってくれた直樹のためにも頑張らなくちゃって決心はしたんだよ?でもいざとなると―…」
声も顔も俯き加減。
私は。
これになんて答えを言ったらいいんだろうか。
神谷くん…。
あのですね。
いきなり過ぎて何がなんだかわかりません。
とりあえず。
校門には誰もいない。
それだけは確認して駅へ向かう。
「莉子ー」
「う、うん?」
神谷くんの話が気にかかって。
返事がおかしくなる。
「私さ。…キスできると思う?」
「え!?キス!?」
「ちょっ…声でかいよ!!」
あーごめん、と声を小さくして謝る私。
いや―…。
予想外の質問。
「頑張ろうとは思うんだけどね…」
「だけど?」
「なんていうか…過去を思い出すのが怖くて。前に踏み出せないっていうかね」
そう語る星蘭は、とてもせつなそうだった。
「ああやって、直してやるって言ってくれた直樹のためにも頑張らなくちゃって決心はしたんだよ?でもいざとなると―…」
声も顔も俯き加減。
私は。
これになんて答えを言ったらいいんだろうか。