Kiss★恐怖症
「わ、わわ私!!もう一回トイレ行ってくる」


そういいながら、春樹くんを押しのけて。


トイレへと急ぐ私。


もうなんなのーっ!!??


耳に…耳にキスって…。


女子トイレのドアノブに手をかけ。


開けると。


「うわっ!!び、びっくりした…」


携帯を握りしめ。


半泣きの莉子がいた。


「り、莉子?」


うるうるした目で私を見てくると。


「せいらぁぁあんっ!!」


私に抱き着いてきた。


理解に時間のかかる私。


「え!?どうしたの…?気分でも悪い?」


横に首を振る莉子。


「トイレで何かあった?」


まだ横に首を振る。


私はそんな莉子の頭をゆっくり撫でた。


「どうしたの?言ってごらん?」


すると。


「わ、わだじ…ぜいらんぶぉまぼれながっだぁぁあ!!」(わ、私…星蘭を守れなかったぁぁあ!!)


もっと泣き出してしまった。


ど、どうしよーっ!!






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