Kiss★恐怖症
私は莉子を落ち着かせると共に。


色々なことを聞いた。


いや、聞いてしまったというほうが正しいのかな。


だって、内緒にしてたことみたいだし。


そして。


直樹が今から来るということも。


「…莉子。ここにいて」


「え…」


「鞄取ってくるから、さっさと帰ろ?莉子、私のために泣く必要なんかないよ」


莉子を巻き込んで。


それに泣かしてしまうなんて。


私は、莉子から離れて、トイレを出ていった。


そんなとき。


「星蘭!!…っ…はぁ…」


外から飛び込んできた、直樹と遭遇。


助けに来てくれた。


なんて、今の私は思えない。


どんなの人でも。


親友を泣かすなんて有り得ない。


あまり怒らない質だけど…。


今、私は。


――久々に怒ってます。





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