Kiss★恐怖症
告ってしまおうか。


いや。


違う、まだだ。


でも、両想いになれば、キス恐怖症も治しやすい。


いや。


もし告白して、ダメだったときはどうするんだ?


あ―告白したい。


告ってしまおうか。





……という具合に、ぐるぐると思考が循環するばかりで。


俺は、一度起き上がり、ベッドに腰かける。


「まずは、どう星蘭と会うか…だよな…」


帰りがだめなら―…。


あ、そうか。


その逆だ。


朝、待ち伏せしとけばいいのか。


明日、誰よりも早く行って。


A組の教室で、星蘭が来るまで待機。


で、あとは話すだけ。


「…よし。これで行こう」


明日。


欠席じゃなかったらいいんだけどな―…。





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