Kiss★恐怖症
―――――――…
―――――


「え!?星蘭休み!?」


「うん。なんか頭痛いんだって」


そう答えながら、鞄から教科書を出す莉子。


朝、待ってた。


でも、まさかの欠席。


恐れていたことが現実に―…。


俺はため息を漏らす。


「神谷くん…なんか元気ないね」


「べ、別にそんなことねーよ」


「えー元気ないよ。…あ、実は星蘭のこと本当に好きだったりしてー」


「なっ…は、はあ!?」


俺は顔が真っ赤に染まる。


自分でもよく分かった。


そんな俺を見て、目を見開いて驚く野々宮がいた。







……あ、バレた。






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