Kiss★恐怖症
―――――――…
―――――
屋上には私たち2人だけ。
今日は風が強いのか、髪が激しくなびく。
今の私と政也の関係を表すかのようだ。
私はそんな髪を耳にかける。
「…で」
後ろに向いていた政也が、私のほうを向いた。
「元彼の俺に何の用?」
前に屋上で会ったときの私とは違う。
逃げたりなんかしない。
「そう。ちょっと言っておきたいことがあって」
「"言っておきたいこと"?」
頭にハテナを浮かべる政也。
そりゃそうだ。
私だって、もう関わることも話すこともないと思っていたんだから。
でも。
自分が前に進むためにも。
話しておきたいんだ。
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屋上には私たち2人だけ。
今日は風が強いのか、髪が激しくなびく。
今の私と政也の関係を表すかのようだ。
私はそんな髪を耳にかける。
「…で」
後ろに向いていた政也が、私のほうを向いた。
「元彼の俺に何の用?」
前に屋上で会ったときの私とは違う。
逃げたりなんかしない。
「そう。ちょっと言っておきたいことがあって」
「"言っておきたいこと"?」
頭にハテナを浮かべる政也。
そりゃそうだ。
私だって、もう関わることも話すこともないと思っていたんだから。
でも。
自分が前に進むためにも。
話しておきたいんだ。