Kiss★恐怖症
莉子は先に帰ってもらった。
もう巻き込まないって決めたから。
私だって子供じゃない。
大丈夫。
ちゃんと対処できる。
でも今日、会いませんように。
そう唱えながら、歩いて。
……いたのも束の間だった。
「星蘭ちゃん!」
その聞き覚えのあるまるで子供のような高い声に反応し、後ろを振り向いた。
「…やばっ―…」
直樹のお兄さんが、笑顔で手を振っている。
距離はある。
――逃げるが勝ちだ。
そう思った私は、体を元に戻し。
逃げる体勢に入った。
なのに。
「あ、星蘭さん発見」
「…春樹…くん…」
前にはこれまたにこりと微笑んだ春樹くんが立っていた。
前も後ろも逃げれない。
左右に路地もない。
どうしよう。
いきなり緊急事態……っ!!
もう巻き込まないって決めたから。
私だって子供じゃない。
大丈夫。
ちゃんと対処できる。
でも今日、会いませんように。
そう唱えながら、歩いて。
……いたのも束の間だった。
「星蘭ちゃん!」
その聞き覚えのあるまるで子供のような高い声に反応し、後ろを振り向いた。
「…やばっ―…」
直樹のお兄さんが、笑顔で手を振っている。
距離はある。
――逃げるが勝ちだ。
そう思った私は、体を元に戻し。
逃げる体勢に入った。
なのに。
「あ、星蘭さん発見」
「…春樹…くん…」
前にはこれまたにこりと微笑んだ春樹くんが立っていた。
前も後ろも逃げれない。
左右に路地もない。
どうしよう。
いきなり緊急事態……っ!!