Kiss★恐怖症
後ろを見ると、小走りで走ってくるお兄さんがいて。
前を見ると、春樹くんが立ちはだかっていて。
周りには注目されて。
「…どうしよう…」
そう呟くしかない状況で―…。
あたふたしている間にお兄さんと私の距離は徐々に縮まっていく。
なんとかしないと。
瞬間的に頭をまわした結果。
春樹くんは大きいから走っていっても捕まるだけ。
なら、お兄さんの小ささなら大丈夫!(お兄さんには失礼だけど)
私はお兄さんのほうを向き、意を決して走り出した。
「星蘭ちゃん?」
走って走って。
私はお兄さんの横を通りすぎようとした時だった。
「きゃっ!」
私の手が力強く引っ張られた。
「逃げたらダメだよー」
もちろん。
その力強い手は、お兄さんな訳で。
にこにこと微笑んでいるままだった。
前を見ると、春樹くんが立ちはだかっていて。
周りには注目されて。
「…どうしよう…」
そう呟くしかない状況で―…。
あたふたしている間にお兄さんと私の距離は徐々に縮まっていく。
なんとかしないと。
瞬間的に頭をまわした結果。
春樹くんは大きいから走っていっても捕まるだけ。
なら、お兄さんの小ささなら大丈夫!(お兄さんには失礼だけど)
私はお兄さんのほうを向き、意を決して走り出した。
「星蘭ちゃん?」
走って走って。
私はお兄さんの横を通りすぎようとした時だった。
「きゃっ!」
私の手が力強く引っ張られた。
「逃げたらダメだよー」
もちろん。
その力強い手は、お兄さんな訳で。
にこにこと微笑んでいるままだった。