Kiss★恐怖症
注目の的だった私たちは。
とりあえず、その場を移動し、私はベンチに腰を降ろした。
その前に、神谷兄弟が立ち並ぶ。
4人の間に異様な空気が漂う。
この空気が痛く突き刺さるような感覚に襲われた。
そんな中、お兄さんが口を開く。
樹「直ちゃん、なんで遊園地にいるって分かったのー?」
直「GPSだよ、GPS」
樹「僕たち、GPSで探知されないように携帯の電源切ってたんだよ?」
直「あー、森さん(運転手)の携帯を探知したから」
なるほど!、と一人で可愛く納得するお兄さんに対し。
機嫌の悪い直樹に。
まだ一言も声を出さない春樹くん。
……私のせいだ。
何もかも全部私のせいだ。
私がお兄さんの手を振り切っていれば。
車を乗るときに足掻けば。
直樹に黙っておこうと思わなければ。
キス恐怖症じゃなかったら。
――こんなことにはならなかったのに。
なんでだろう。
なぜ、キス恐怖症は最近私の邪魔ばかりするのかな?
とりあえず、その場を移動し、私はベンチに腰を降ろした。
その前に、神谷兄弟が立ち並ぶ。
4人の間に異様な空気が漂う。
この空気が痛く突き刺さるような感覚に襲われた。
そんな中、お兄さんが口を開く。
樹「直ちゃん、なんで遊園地にいるって分かったのー?」
直「GPSだよ、GPS」
樹「僕たち、GPSで探知されないように携帯の電源切ってたんだよ?」
直「あー、森さん(運転手)の携帯を探知したから」
なるほど!、と一人で可愛く納得するお兄さんに対し。
機嫌の悪い直樹に。
まだ一言も声を出さない春樹くん。
……私のせいだ。
何もかも全部私のせいだ。
私がお兄さんの手を振り切っていれば。
車を乗るときに足掻けば。
直樹に黙っておこうと思わなければ。
キス恐怖症じゃなかったら。
――こんなことにはならなかったのに。
なんでだろう。
なぜ、キス恐怖症は最近私の邪魔ばかりするのかな?