Kiss★恐怖症
「っていうか!春ちゃんずっと黙っちゃってるけどどうしたのーっ?」
と、春樹くんの顔を覗き込む。
だが、視線を合わせようとしない。
それにやはり話さない。
これを幸運ととるべきか否か―…。
「星蘭ちゃん、一緒に走ってたから何か分かるんじゃないっ?」
「え!?」
私は驚いた顔をして、下げていた顔を勢いよく上げた。
「星蘭ちゃんが倒れてから、あの春ちゃんが喋らないし、意識がどっかに行っちゃってる感じなんだもんっ」
…それは私のせい。
キスしただけで、大事になってしまったのだから。
でも。
言えない。
だから。
「私が倒れる前は何も変わってなかったですし、倒れてからは覚えてないです―…」
「そっか―…」
と、うやむやにするしかできなかった。
「話してくれたらいいんだけど喋ってくれないからさーっ」
と、いつも笑顔のお兄さんが少しだけ顔をしかめた。
と、春樹くんの顔を覗き込む。
だが、視線を合わせようとしない。
それにやはり話さない。
これを幸運ととるべきか否か―…。
「星蘭ちゃん、一緒に走ってたから何か分かるんじゃないっ?」
「え!?」
私は驚いた顔をして、下げていた顔を勢いよく上げた。
「星蘭ちゃんが倒れてから、あの春ちゃんが喋らないし、意識がどっかに行っちゃってる感じなんだもんっ」
…それは私のせい。
キスしただけで、大事になってしまったのだから。
でも。
言えない。
だから。
「私が倒れる前は何も変わってなかったですし、倒れてからは覚えてないです―…」
「そっか―…」
と、うやむやにするしかできなかった。
「話してくれたらいいんだけど喋ってくれないからさーっ」
と、いつも笑顔のお兄さんが少しだけ顔をしかめた。