Kiss★恐怖症
「ところで、キス恐怖症は治りそうなの?」
「え?」
いきなりの質問に脚が一瞬止まってしまう。
「深い意味はないんだけど、私も協力できるところはしたいしね」
と、私に向かってウインクをする。
進展は―…あった。
直樹には話してないけれど、あの観覧車のキスのとき。
わかったことがある。
そのあとから、ずっと考えて気付いた。
「……私ね、多分直樹以外の人とキスできないと思う」
「ん…ん?」
意味がわからなかったのか、はてなを浮かべる莉子。
「私、直樹とはできたんだ。でも、春樹くんとはできなかった」
あの遊園地のときのことを話した。
いきなり春樹くんにキスされて、あの日を思い出したこと。
観覧車で直樹とキスできたこと。
話すのは恥ずかしかったけど。
莉子に隠しごとはしないって決めたんだから。
それに。
今からの話は、直樹じゃなくて莉子じゃないと言えない。
じゃないと。
直樹に私の気持ちがばれてしまうから。
「え?」
いきなりの質問に脚が一瞬止まってしまう。
「深い意味はないんだけど、私も協力できるところはしたいしね」
と、私に向かってウインクをする。
進展は―…あった。
直樹には話してないけれど、あの観覧車のキスのとき。
わかったことがある。
そのあとから、ずっと考えて気付いた。
「……私ね、多分直樹以外の人とキスできないと思う」
「ん…ん?」
意味がわからなかったのか、はてなを浮かべる莉子。
「私、直樹とはできたんだ。でも、春樹くんとはできなかった」
あの遊園地のときのことを話した。
いきなり春樹くんにキスされて、あの日を思い出したこと。
観覧車で直樹とキスできたこと。
話すのは恥ずかしかったけど。
莉子に隠しごとはしないって決めたんだから。
それに。
今からの話は、直樹じゃなくて莉子じゃないと言えない。
じゃないと。
直樹に私の気持ちがばれてしまうから。