Kiss★恐怖症
神谷くんは、静かに話を始めた。
それを真剣に聞く。
「あいつ…好きな奴がいるみたいなんだよ…」
「…………え?」
……つもりだったが、この状況で真剣に聞けるわけがない。
「だから告白しずらいというか―…」
私は顔を下に向け、頭を落とす。
「もしかして野々宮聞いてなかったのか?」
そう私が落ち込んでいるように見えたみたい。
だが。
そうじゃない。
私が顔を下に向けた理由は―…。
「ふふふっ…面白すぎでしょ…」
と聞こえないように呟く。
そう。
笑い顔を隠すため。
だって―…。
星蘭の好きな奴は神谷くんなんだから!
何このすれ違い。
告白しずらいもなにもないといいますか―…。
そのお互いの鈍さがツボにきたといいますか―…。
「くくっ~…っ」
ばれないように笑いをこらえるのに必死で。
バカップル決定だね、これは。
なんて心の中で思うと、余計に笑いが込み上げてくる。
また堪えるので必死になった。
それを真剣に聞く。
「あいつ…好きな奴がいるみたいなんだよ…」
「…………え?」
……つもりだったが、この状況で真剣に聞けるわけがない。
「だから告白しずらいというか―…」
私は顔を下に向け、頭を落とす。
「もしかして野々宮聞いてなかったのか?」
そう私が落ち込んでいるように見えたみたい。
だが。
そうじゃない。
私が顔を下に向けた理由は―…。
「ふふふっ…面白すぎでしょ…」
と聞こえないように呟く。
そう。
笑い顔を隠すため。
だって―…。
星蘭の好きな奴は神谷くんなんだから!
何このすれ違い。
告白しずらいもなにもないといいますか―…。
そのお互いの鈍さがツボにきたといいますか―…。
「くくっ~…っ」
ばれないように笑いをこらえるのに必死で。
バカップル決定だね、これは。
なんて心の中で思うと、余計に笑いが込み上げてくる。
また堪えるので必死になった。