Kiss★恐怖症
偽キスのプレゼント
『ミス聖南No.1は…白羽星蘭だーっ!!』


会場から歓声が上がる。


特に男子たちの低い声が響き渡る。


「皆のおかげです!!ありがとうございます」


赤いウェディングドレスを身に纏った私は頭を下げる。


聖南高校の美女No.1を決めるのが、このミス聖南コンテスト。


この私、白羽星蘭(シラバネ セイラン)。


高校3年の春。


私は今、ミス聖南になりました。


もちろん、断とつNo.1で。


『では、ミス聖南コンテストこれで終了でーす』


この司会の言葉で、私を含め、ステージにいた人たちは裏へと下がった。


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