Kiss★恐怖症
「さ、3人ぐらい…かな」


「3人!?それでも凄いよーっ!」


「いいな~。変なこと聞いてごめんね」


「別にいいよ」


会話終了。


わいわい盛り上がりながら、私の側を去っていった。


ため息をつく私。


噂も凄かったけど、実際付き合った人なんて1人。


キス恐怖症をバラした瞬間、別れようと言われた。


告白は自慢じゃないけど数は多いほう。


でも、あの別れた時以来、断り続けてる。


キスができないって分かった途端、離れてく。


男が嫌いになった訳じゃないけど、付き合う気になんてなれなかった。


これも、キス恐怖症が悪化したひとつの原因と言ってもいい。


色々と考えていると。


「あ!!そうだ!!せーいーらんっ!!」


いきなり思い出したかのように、大きい声で私の名を呼びながら、私の近くにくる。



< 50 / 286 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop