Kiss★恐怖症
司会の仕事を終えた司会の人が裏へと戻ってきた。


「あの!!司会の方!!」


勢いよく、その人のもとへ駆け寄る。


「は、はい!!」


あまりにもいきなりで驚いている様子で。


「ねえ、キスって絶対しなきゃだめなの!?」


「え、いや…そういう伝統なんで―…」


「じゃあキスって口!?」


「あ、それはほっぺでいいって言ってましたよ。会議のとき」


「そ、そう…いきなりごめんなさいね」


別にいいですよー、と若干苦笑いの司会の人。


…ってことは…。


口じゃなくて、ほっぺにキス。


口じゃないだけマシ。


と、とりあえず、どうやってごまかすかを考えなくちゃ。




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