Kiss★恐怖症
そして時間は刻一刻と過ぎていき。


『ミスター聖南No.1は…神谷直樹だーっ!!』


もう決まったんだ、ミスター聖南。


…私も、この場をどうにか切り抜けなくちゃ。


そしてこの、『キス恐怖症』を隠すためにも。


「白羽さん。準備、お願いします」


「あ、はい」


鏡をみて、髪の毛や服装を整える。


うん、大丈夫。


作戦もちゃんと考えたし大丈夫。


皆が見てる。


ミス聖南としても、ちゃんと伝統は守らなくては。


「白羽さん。よろしくお願いしまーす」


「はーい」


私はステージへと上がる階段をしっかりと踏み締めた。




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