Kiss★恐怖症
…よし。


こんなことで、くじけてなんかいられない。


治すと決めたからには、治すんだ。


頑張れ、私!!


そう心の中だけで、自分にエールを送り。


そして。


私は、あの長い坂道を軽い足どりで帰っていった。













そんな直樹と私のぎくしゃくとした光景を。


遠目にみていた人がいたとは。


そのとき、知るよしもなかった。



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