「好きになるはずなかったのに」
彼女はA型。
全面的に几帳面かというと、そうではなく
どこか変なところがA型なのだ。
彼女はいくらテーブルが汚れていても
気持ちよく食すと思うが
ただ一つだけ気にするところがある。
テーブルの広さだ。
彼女には何よりも広さが必要なのだ。
野菜か果物のスープ、ワッフルのプレート、ハーブティー
そして仕事道具が置くことができなければ
もともこうもないのだ。
前に一度か二度、向かいあって二人掛けできる
テーブル席に案内したことがあったが
その時、彼女の筆は一向にピクリともせず
ただその場で灰になっていた。