【中編】夢幻華
Side暁
杏の余りの痛がり方に一旦身を引いた俺だったが、一度熱を持った体は簡単に納まりそうにはなかった。
少し時間をおけば杏も何とか受け入れられるかもしれないと、僅かな希望を捨てず杏を慰める俺ってなんだか涙ぐましい。
そんな時、蒼母さんからのメールが入った。
杏と二人でメールを開いて絶句した。
――うそだろ?
「ウソ…」
ポツリと放心したまま呟いた杏が俺の心の声を代弁してくれた。
少し時間をおけば杏も何とか受け入れられるかもしれないと、僅かな希望を捨てず杏を慰める俺ってなんだか涙ぐましい。
そんな時、蒼母さんからのメールが入った。
杏と二人でメールを開いて絶句した。
――うそだろ?
「ウソ…」
ポツリと放心したまま呟いた杏が俺の心の声を代弁してくれた。