【中編】夢幻華
「ママと晃君に感謝しなくちゃね。パパを説得できるのはあの二人しかいないもの。」
「そうだな、お気楽な親父だけど、芯はしっかりしているし、認めたくないけどたぶん誰よりも俺を理解しているからな。きっと右京父さんを上手く丸め込んでくれるだろうよ。」
十数年、ただ一人の女性を深く愛し、再会だけを望み続けて生きた父さんを見続けてきた俺は、どうしてそんなに長い間、逝ってしまった女性を愛し続けられるのかずっと不思議だった。
だけど今はわかる。
父さんは母さんの魂がいつも傍にいることを感じていたからずっと母さんを愛し続ける事が出来たんだ。
そして母さんの魂は陽歌母さんの中に宿り還って来た。
二人が魂で結ばれているように俺たちもきっと同じ運命なのだと思う。
「そうだな、お気楽な親父だけど、芯はしっかりしているし、認めたくないけどたぶん誰よりも俺を理解しているからな。きっと右京父さんを上手く丸め込んでくれるだろうよ。」
十数年、ただ一人の女性を深く愛し、再会だけを望み続けて生きた父さんを見続けてきた俺は、どうしてそんなに長い間、逝ってしまった女性を愛し続けられるのかずっと不思議だった。
だけど今はわかる。
父さんは母さんの魂がいつも傍にいることを感じていたからずっと母さんを愛し続ける事が出来たんだ。
そして母さんの魂は陽歌母さんの中に宿り還って来た。
二人が魂で結ばれているように俺たちもきっと同じ運命なのだと思う。