【中編】夢幻華
共に歩く未来
Side杏
**共に歩く未来**
どうして響さんの前であんなに感情的になってしまったんだろう。
あたしはベッドに仰向けになってぼんやりと今日の事を考えていた。
こんな風だから暁にいつまでも子ども扱いされるんだね、きっと。
響さんもきっと驚いたんじゃないかな?いきなり泣き出したりして。
たぶんあれで彼にはあたしの暁への気持ちがばれてしまったと思う。
響さん…暁に言ったりしないよね?暁には彼女がいるんだから。
暁が百合子さんと付き合いだしてどのくらいになるだろう。
高校に入学した頃から彼女をしょっちゅう変えていた暁。
モテるのはわかっていたし、あたしには何もいう権利は無いからずっと黙って見ているだけだった。
それでも平気だった…。
暁がどんなに彼女を作っても、あたしが頼めば必ずあたしを優先してくれるのを知っていたから。
今思えば彼女さんたちには悪い事をしたと思うけど、あの頃は子ども過ぎて彼女たちの気持ちを考えるなんて出来なかった。
あたしが会いたい時、あたしが一緒にいたい時、暁はどんな時でも必ずあたしのそばに来てくれた。
暁が彼女と長続きしなかったのは、あたしが原
どうして響さんの前であんなに感情的になってしまったんだろう。
あたしはベッドに仰向けになってぼんやりと今日の事を考えていた。
こんな風だから暁にいつまでも子ども扱いされるんだね、きっと。
響さんもきっと驚いたんじゃないかな?いきなり泣き出したりして。
たぶんあれで彼にはあたしの暁への気持ちがばれてしまったと思う。
響さん…暁に言ったりしないよね?暁には彼女がいるんだから。
暁が百合子さんと付き合いだしてどのくらいになるだろう。
高校に入学した頃から彼女をしょっちゅう変えていた暁。
モテるのはわかっていたし、あたしには何もいう権利は無いからずっと黙って見ているだけだった。
それでも平気だった…。
暁がどんなに彼女を作っても、あたしが頼めば必ずあたしを優先してくれるのを知っていたから。
今思えば彼女さんたちには悪い事をしたと思うけど、あの頃は子ども過ぎて彼女たちの気持ちを考えるなんて出来なかった。
あたしが会いたい時、あたしが一緒にいたい時、暁はどんな時でも必ずあたしのそばに来てくれた。
暁が彼女と長続きしなかったのは、あたしが原