【中編】夢幻華
暁が遠く手の届かない人になって初めて、彼を愛しているとわかった。
どうしてあたしは暁を愛してしまったんだろう
どうしてもっと早く気付かなかったんだろう
響さんに拭ってもらった涙がまた溢れ出してくる
拭っても拭っても溢れてくる涙は、暁への想いと同じで枯れる事が無い
苦しいよ…暁…
誕生日が終わったら、暁とはもう会わない。
あたし、決めたの。アメリカに行く。
パパにはまだ、話していないけれど、ママはあたしの人生だからあたしのしたいようにすれば良いって言ってくれている。
逃げるみたいだけど、暁から離れないと諦められない。
『暁が欲しいの』
あんな大胆なセリフ自分でも良く言えたと思う。
あれはあたしの本心だった。
最後の我が侭のつもりだった。
これで最後にするから…
誕生日だけは、あたしだけの暁でいて…。
どうしてあたしは暁を愛してしまったんだろう
どうしてもっと早く気付かなかったんだろう
響さんに拭ってもらった涙がまた溢れ出してくる
拭っても拭っても溢れてくる涙は、暁への想いと同じで枯れる事が無い
苦しいよ…暁…
誕生日が終わったら、暁とはもう会わない。
あたし、決めたの。アメリカに行く。
パパにはまだ、話していないけれど、ママはあたしの人生だからあたしのしたいようにすれば良いって言ってくれている。
逃げるみたいだけど、暁から離れないと諦められない。
『暁が欲しいの』
あんな大胆なセリフ自分でも良く言えたと思う。
あれはあたしの本心だった。
最後の我が侭のつもりだった。
これで最後にするから…
誕生日だけは、あたしだけの暁でいて…。