【中編】夢幻華
ずっと片想いだと思っていた暁に告白されて、プロポーズまでされて、勢いでここまで来ていきなり二人きりで泊まるとか言う話しになっていて…。

暁の話し振りからすると、今夜…そう言う事なのかな?

正直な話心の準備なんて全然出来ていない。

案内された部屋へ入って2つのベッドがピッタリとくっついているのを見た途端、心臓がバクバクと暴走を始めて気が遠くなりそうだった。

どうしよう…。

あたし全然心がついて行ってない。

暁の事は大好きだけど…

心がまだ準備できていない。

暁が今まで付き合ってきた女の人なら、暁の望むままに受け入れたのかもしれない。

そう思うと胸が焼けるように痛くて苦しい。

今夜…あたしは…暁と結ばれるのよ。


だって、ずっと好きだった暁の彼女になったんだもの…


怖くなんて…ないよね?



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