【中編】夢幻華
「ここさ、陽歌母さんのオススメの場所なんだ。俺も来たのは初めてなんだけど、話に聞いていたとおりにすげぇ綺麗な紅葉だよな。」
「うん…紅葉も素敵だけど…このペンションの雰囲気もすごく落ち着いていていいわね。」
「気に入った?」
「…うん。でも、ここいつ予約したの?今日ここへ来たのはパパから逃げてきたからでしょ?」
「右京父さんから逃げるのは予定外だったんだけど、杏をここへ連れてくるのは予定通りだぞ。明日ここで食事をする予定で頼んであったんだ。
まさか今日泊まる事になるとは思わなかったけど、さっき陽歌母さんにメールしたらすぐに予約OKの返事をもらってくれてさ。
俺もこんなに急でまさか部屋が取れるとは思わなかったけど母さんの知り合いだからいつでも大歓迎だって言われたらしい。」
「陽歌さんが?あたし達が…その…二人きりで泊まるって事反対されなかった?」
杏の驚く顔も、恥かしそうに視線を彷徨わせる仕草も予想通りだったことがまた嬉しくて、すっと顔を近づけるとチュッと掠めるように唇を奪った。
「うん…紅葉も素敵だけど…このペンションの雰囲気もすごく落ち着いていていいわね。」
「気に入った?」
「…うん。でも、ここいつ予約したの?今日ここへ来たのはパパから逃げてきたからでしょ?」
「右京父さんから逃げるのは予定外だったんだけど、杏をここへ連れてくるのは予定通りだぞ。明日ここで食事をする予定で頼んであったんだ。
まさか今日泊まる事になるとは思わなかったけど、さっき陽歌母さんにメールしたらすぐに予約OKの返事をもらってくれてさ。
俺もこんなに急でまさか部屋が取れるとは思わなかったけど母さんの知り合いだからいつでも大歓迎だって言われたらしい。」
「陽歌さんが?あたし達が…その…二人きりで泊まるって事反対されなかった?」
杏の驚く顔も、恥かしそうに視線を彷徨わせる仕草も予想通りだったことがまた嬉しくて、すっと顔を近づけるとチュッと掠めるように唇を奪った。