あたしの絶対的恋愛事情

え、何この展開・・・。ちょ、なんか近づいてきてるし・・・！

待て待て待て、逃げるなあたし！立ち向かうんだぁ！！！

「ちょっ、何なの！？別にあんたにキスするために呼んだんじゃないわ！！眼鏡！返しなさいよ！！いくらあたしの事嫌いだからってなんでこんなことまでするの！？」

はぁ、はぁ、

息を切らしながら、そう叫ぶと

「・・・だよ・・・」

え？今何か・・・

「何？なんて言った・・・の・・・」

ずっと下を向いていた蒼井翔太が、いきなり顔をあげたと思ったら泣きそうな顔をしてい

る。なんでそんな顔・・・

「俺、委員長の事好きだよ・・・。」

え？今なんて・・・好き？こいつが？あたしを？？？

てか、いつも余裕ぶってる顔をしてる蒼井翔太が今は泣きそうな顔をして見つめている。

「なーーんてね★冗談でもそんな事言うわけないじゃ～ん。委員長真面目な顔しちゃって～照れちゃった？笑」

・・・・・・・はぁ？はああああああぁぁああっ！？

「ふ、、、ふざけんなあああああぁあぁぁああ～～～～っっ！！！！！」

ドカッ

思いっ切りみぞおちに殴りを入れた。

ホントにこいつ人間じゃない！ただのクズだ！ゴミ以下だ！！あああああぁぁ～～！！

ムカつくぅううううぅぅ！！！！！

「こっちだってあんたみたいなクズでガキなんて願い下げよ！！！！もういい！コンタクトするから明日からあたしに話しかけないで！！！」

「いってぇ～～っ、あはは。委員長やるねぇ～これはさすがに効いたわ～」

ヘラヘラ笑っている蒼井翔太・・・もういい。ホントに知らない！