あたしの絶対的恋愛事情
「ちょ、ちょっとっ!離してよ!!!」

ドカッ

あたしは蒼井翔太を突き飛ばした。

蒼井翔太は口を拭いながら、

「ホントに、俺の事嫌いなんだな・・・。分かった。もう話しかけないし、近づかないから・・・迷惑かけてごめん・・・」

そう言って去って行った。

びっくりした・・・アイツにキスされるなんて・・・ホント最悪!!おまけに、

なんでアイツが傷ついた顔してんのよ・・・あたしが悪いみたいじゃない・・・

てか、もう授業始ってるよね・・・。どうしよう、いまから行っても微妙な時間だし・・・一限目はサボろ。こんな気持ちで授業受けても頭に入んないし。

あたしは、屋上に行くことにした。

屋上のベンチに腰かけて、携帯を開くと

着信は全部茜で埋まっていた。心配してるよね・・・。返事しなきゃ。

-To,茜
茜、心配かけてごめんね。
ちょっと、具合悪くて・・・。
二限目から来るね。


送信っと。


~ピロリロリーン~♪

-To,麻妃
分かったぁ~。無理はしないでね^^
先生にはちゃんと言っておいたから♪


茜、ありがと・・・。上を向いて目を瞑る。風がとても心地いい。

目を開くと爽やかな青い空と真っ白な入道雲。だけどあたしの心は曇ってて、なんか

悲しくなった。

はぁ・・・なんでアイツの顔が頭から離れないんだろう・・・。悲しそうな切なげな苦し

いって感じの表情。なんでこんなに気になるの?もしかしてあたしアイツの事・・・

って!何考えてんのあたし!!!もう意味分かんないよ・・・・頭の中ぐちゃぐちゃ

でおかしいことまで考えちゃうよ。


「-ひ・・・あさ・・麻妃!」

・・・・ん・・・んん?なんか声が・・・目を開いてみると、

「うあああぁああぁあっ!!って、拓也!?何してんの?こんなとこで!」

・・・あたしの目の前にはびっくりした顔をした拓也がいた。

「俺は授業サボりに。つか、お前こそ何やってんだよ。こんなとこで」

え?あたし・・・?あれ?ここ屋上?・・・はっ!あたしあのまま寝ちゃったんだ・・・

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