貴方と僕
「じゃあ、お先に失礼します。店長お疲れさまでした。」
「お疲れさま遥君。気をつけて帰るんだよ。」
眉間にシワを寄せているにもかかわらず、垂れ下がってしまうあたりが犬みたいで苦笑してしまう。
「大丈夫ですよ。そんなに暗くないし、すぐ近くですから。」
「そんなことないよ!遥君は可愛いんだから!!本当に気をつけるんだよ。」
「…はぃ。」
さらに眉を下げてしまう店長に小さく返事をして歩きだした。
その後でちぎれんばかりに手を振っている店長をかんじながら。