七不思議な彼女
「大丈夫かアリス?」



流石にお化けでもマズイかと思ったが、



「なかなか風が気持ちですよ」

「やっぱお化けでも風とか感じんの?」

「いえぜんぜん!」

「……」



ホント、調子が狂う…。

つぅーか、お化け相手だとバイク乗ってても会話できんだ…。



「しっかりつかまれよ」



まぁ~お化けだし落ちることはないだろうが。



「はぁ~い」



こいつの場合、俺じゃなくてバイクにしかつかまれないしなぁ~



「今更ですけど、どんな場所に行くんですか?」

「まぁ~メジャーなトンネル。結構出るって有名らしいが、いるのかお化けなんて?」

「いるじゃないですか目の前に!こんなに美人なお化けが♪」

「なんかお前ってイレギュラー感満載じゃねぇか?」

「そんな褒めなくても!」

「褒めてねぇ~よ!」



走り出して間もないが、先が不安だ…。
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