七不思議な彼女

「えぇ~とだな、わかりやすく言うと、この家には同居人がいる」



あぁ~も、こうなりゃ自棄だ!アリスのことを全部彩夜に告白しよう。



「同居人って?」

「まぁ~簡単に言うとお化けだ」

「……」



数秒の沈黙。



「またまたぁ~京ちゃんって昔から嘘つくの下手なんだからぁ~♪」

「嘘じゃない。アリス、適当になんか持ってみてくれ」



っと同時に、アリスが側にあったリモコンを持つ。



「!?!?」



まぁ~流石に彩夜でも驚くだろう…。



「ま、まさか本当に?」

「まさかもなにも、これが現実だ」



そう言って未だリモコンを持っているアリスを指差す。まぁ~彩夜にはリモコンが浮いている様にしか見えない訳だが…。



「とりあえず、この話は終わりだ!アリス、飯頼む!」

「これだけですか!?」
「これだけなの!?」



アリスと彩夜の声が綺麗にハモった。
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