JUNKETU ~首筋にkissの花~
ソファーの上のジュンは青白いものの、ゆっくりと胸を上下させて規則性のある呼吸をしている。
長い睫毛がしっとりと濡れていて、雫が残っていて、
ふっくらとした唇がやけに艶かしいのはオヤジと深くキスしたからかもしれない。
プニプニと唇をつつくと小さな身動ぎをして
「ハル…くん?」
薄く目を開けた。
それから何回か瞬きをしてからまた目を閉じて、それから目をさました。
「起きた?」
「うん。…ぁ、おかえりなさい」
コシコシと目をこすってからうっすらと笑顔を作ると、上体を起こしす。
無意識なのな意識的なのか、左の掌を傷口にあてて数回撫でる。
「ありゃ…」
「何、どうかした?」
掌を見つめながら眉を下げるジュンに詰め寄ると、掌が赤く染まっていた。
「あはは、止まってなかった」
まだオヤジのショクジからそんなに時間が経ってなかったらしく、血が傷口でグジグジしている。
「…!ハル君?」
掴んだ手を口元に寄せて舌を這わせるとデカイ目を更に見開いてジュンは自分の手を引く、俺はソレを許さずに構わず舌を這わし続けた。
ペロペロ…
ピチャピチャ…
わざと音を発てて舐めやる。
「ハルくん…」
目線ダケをジュンに向けると、若干青白いくはあるが頬に赤みが戻っていた。
すっかりジュンの手の痕を綺麗に舐め取り、それでも掴んだ手は放さずにいた。
血が回ったからか、また首筋からは赤い筋が伝いだして、ソレを指先で掬いまた舌を這わす。
何回かソレを繰り返して…
身体中が疼き出すのを感じた。
あの白い首筋に牙を突き立てたい…
赤い滴を身体に落として…
白い肌に触れて…
――――それから…
フローリングに付いていた膝を伸ばし立ち上がり、ジュンを抱き締める体制を取る。
後、数ミリ―――