サイレント フレンズ
騒ぎきった教室に先生が勢いよく入ってきた。


「あー!みんな急いで席に着いて。」


大きな巨体を揺らしながら、額に汗をすでに掻いてる先生。


それでなくても暑いっていうのに、見てるだけでさらに暑苦しさをますぐらいの男の先生。



私は嫌い



話す息もくさいし、何よりも女子を見ている視線が決まって胸に行くからだ。






「今朝のニュースを見てびっくりしてると思うが。
木下加奈子は一週間前から実は消息不明だ。

警察の意向でみんなには、病欠と知らせていたが本当は違う」





その言葉で一斉に、木下加奈子の席。

今は誰も座っていない席に視線が集中していた。






みんなは知らないけど、私と美里だけは知っていたようで・・なんとなくばつが悪い気分。










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