忘れようとした君へ・・・
7章
ある日彼のケータイがリビングの机の上で鳴っているのを気付き、真紀はいけないとは思ったが勝手に彼のケータイに手をかけた。

するとそこには新着メール1件と表示・・・

今、彼はお風呂に入っていて少なくともあと5分は戻ってこない。真紀はすぐに見て元に戻したらバレないだろうという軽い気持ちで携帯のふたを開けメールボタンを押した。すると内容は友達からのメールで「例の真紀ちゃんとはもう別れた?次は○○ちゃんでやろうよ。今度こそ絶対付き合えない方に金賭けるから笑」という内容だった。

真紀は携帯を机の上に戻し、すぐさま家を飛び出した。

あの時愛が言った言葉が脳裏に浮かんだ。あれは本当だったんだ・・

真紀は、一樹の事を重ねて彼の事を見ていたため周りが見えていなかった。

愛は真紀の事を思って取った行動だったのだろうけれど、真紀から一切信じてもらえずあの時愛はどう思っていたのだろう。真紀は何て事をしてしまったんだと後悔する。

「愛、ごめん。私が悪かった↓↓謝って許してくれるかなぁ?自分勝手だとは思うけれど、このままの関係じゃやだ」真紀は決心するのだった。





「一樹、私どうかしていたのかな。一番大事な人(友達)の存在が分かっていなかった。一樹がいない間、愛が私を支えてくれていたのに・・・

このまま時間が過ぎていってたら愛と友達じゃなくなっていって、きっと忘れていったんだと思う。ひとつだけ分かった事があるの。一樹の事はもちろん今でも、大好きだよ。でももう一樹はいないんだよね。自分の心のどこかでまだ一樹が生きているなんてことを考えてた。そんなことあるわけないのにね・・・

これからは一樹の事を思い出として新しい一歩を踏み出さないといけないんだね。

ここまで分かるのに2年もかかっちゃった・・・こんなに頼りない私だから一樹がお空から私に教えてくれたんだよね」

~これからも愛と真紀の関係は変わらないだろう。ずっと仲の良い友達で~
< 10 / 10 >

ひとこと感想を投票しよう!

あなたはこの作品を・・・

と評価しました。
すべての感想数:0

この作品の感想を3つまで選択できます。

この作家の他の作品

公開作品はありません

この作品を見ている人にオススメ

読み込み中…

この作品をシェア

pagetop