ゴスロリ彼女のキスの味


 夢だと認識しているからゼロを見殺しにしたのだろうか?


 違うような気がするのは気のせい?


 夢の中でのゼロとのファーストコンタクトは最悪なものになってしまった。


 冗談でもゼロには話せない。


「ごめん……ゼロ……」

 おれはゼロが消えた海に向かって呟いた。


「何が?」

 砂浜からガバッと白い手が突き出てきた。


 悲鳴を上げる暇もなく、おれは首を鷲掴みされる。

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