ゴスロリ彼女のキスの味


 体重をかけ、ギシッと音が鳴ると二人に気づかれてしまう。


 もう少し二人の話を聞いておくべきだと思った。


「田中君は……あなたの検討違いよ!」


「そんなことないわ」


「だったら証拠を見せて」


「そのうちね」


「待ってても田中君はここには来ないわよ」


「よほどの馬鹿じゃない限り、必ずここに来るわ」

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