特別短編集
「あ、稜に用があったんだ!ちょっと行ってくる」


突然由夏がそう言って出ていってしまった。





「先輩、」


「な、何?」


「ご飯粒ついてますよ?」



え!

慌てて自分の口元に手を当てる。


自分の指先が触れるより先に温かいものが頬に触れた。


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