君がいたからがんばれた

私は碧くんの柔らかい髪に手を置いて撫でた。

碧くんは私が頭を撫でた事にビックリしていた。


「辛そうだったから…」


『フフッ、ありがとう。澪は優しいな』


実の兄なのに…
ドキドキした。


「やっぱり、碧くんは笑顔が似合うね!」


『澪も笑顔が一番可愛いよ』


碧くん……
この笑顔と言葉で一体何人の女をメロメロにさせたんですか。

見慣れたせいか、私は鼻血がギリギリ出ない感じだけど…

初めて見た人は失神だよ。

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