君がいたからがんばれた
「寒いから、中入って」
「ううん。ココで良いよ。もう、遅いし…すぐ帰る」
「……単刀直入に言うけど。ごめん」
校長先生に礼をするみたいに頭を深々さげた。
「陽人に逆ギレしちゃって…」
「そんな事、いつもの事だろ。俺がココに来たのは、ミィが心配だったから」
私が?
「電話しても、メールしても返事くれないから…ちゃんと、家帰ったとか分かんないから」
陽人は私の心配をして、家まで来てくれたんだ。
「来て見れば…制服のまんまだし。夜遊びはダメだろ」
「真っ直ぐ帰ったよ。制服なのは、帰って、すぐにご飯食べたから」
私の言葉を聞いて、「安心した」て陽人は言った。
「ミィがちゃんと帰ってるなら良いや。じゃあな」
「また、明日ね」