窓ぎわ彼氏



「水川~。」




必死の抵抗も空しく私の体は引きづられてく






「ちょっと,また今度でいいから。




嫌だぁぁぁぁぁ。」






「何が嫌だって?」




優しい笑顔で聞いてくる





「なっ何でもない。」






「彼女連れてきたよ。」



美弥が言う



「おっサンキュ。」



私のこと彼女って


認めてくれてることに感動してたら



美弥がとんでもないこと言いだした




「今度ね、私と私の彼氏と水川と捺で


ダブルデートしようって言ってたの。



どう思う?」




「いいねぇ。

行きたい。」



私の顔が引きつる




「成野はどう思う?」




急に話をふられて吃驚して



「どどっどっちでもいい。」






「なんか「ど」多くない?」





「成野は面白いなぁ。」



2人は笑ってるけど私は真剣なのだ



「っていうかさ水川って捺のこと名字で呼んでるんだ?

名前で呼ぶようにしたら?」




「「えっ!?」」


私とあなたの声が重なった


「呼んでいいの?」




「いいのいいの。

呼んじゃいなさい。」




何で美弥が答えるのぉ・・・




「じゃぁ呼んでみようかな。



捺♪








恥ずかしっ・・・。」






恥ずかしそうに下を向いた



でも耳が真っ赤になってるのが分かった




でも私の顔のほうが何百倍も赤くなった




「初々しすぎるでしょ。

このカップル。


ほら捺も名前で呼んで。」





「えっ無理。」




「いいから呼んで。」




「俺も呼んでほしい。」



さっきまで下を向いていたあなたが


真っすぐ私を見ていた








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