窓ぎわ彼氏
携帯を開くと
水川 輝
の文字が表示されていた
メールじゃなく
電話だった
部屋から出て電話に出た
『もしもし捺?』
「も、しもし。」
『急に電話してごめん。
明日なんだけどさ空いてるかなぁって思って。』
「えっあ、空いてる。」
『えっほんとに!?
じゃぁどっか出かけない?』
「う、うん。」
『良かったぁ。』
「なっちゃん、
つっかまえたぁ。。」
ギク
後ろから温かいものに包まれた
さっき話してたタカユキが
抱きついてきたのだった
「ちょっと。」
私はとりあえずタカユキの口を手でふさいだ
『ごめん。
誰かと一緒だった?』
「うん。まぁ。」
『じゃあまたメールする。』
「分かった。」
『バイバイ。』
私が水川と話してる間、
タカユキは私たちの会話に耳を澄ましてた