窓ぎわ彼氏
私は一息ついてから
タカユキの口から手を離した
「彼氏でしょ?
ゴメン。
俺のせいでなんか誤解させちゃったかな。」
「いや。気付いてないと思う。
何も言わなかったし。」
「それはないでしょ。
だって俺聞こえるように言ったし。
今頃、もやもやしてるんじゃないかな?
彼氏君は。」
「どーしよ。
タカユキのせいだ。」
怒られて拗ねた子供のように言った
「なっちゃんが悪いんでしょ。
合コンなんか来るからさ。
いっそのこと俺と付き合おうぜ。」
「やだ。」
「じゃ今夜だけでもいいから~。」
「無理。」
「ケチ。
まぁいいや。
取りあえず皆のとこに戻ろうか。」
タカユキは私の肩を抱きながら
部屋に戻った