窓ぎわ彼氏
喋り終わるまで
黙って樋口は聞いていた
「そういうことだったか。
まぁ多分原因それかもな。」
「えっ・・・マジで?
どーしよー。」
「俺にいい考えがある。」
「なになに?」
「水川と別れて俺と付き合う。
俺だったら合コンぐらい許してあげる
広い心持ってるよ。」
期待した私がバカだった・・・
私は何も言わずに歩き出した
「捺ちゃん、怒った?
ゴメンゴメン。
冗談だって。」
「じゃお詫びのしるしに鞄持って。」
私は樋口に鞄を押し付けた
「しゃーねーなぁ。」
「はぁ?
樋口が悪いんでしょ。
樋口のばーか。」
樋口とふざけあって帰っていたら
遠くの方に水川が居た
私の水川センサーは凄いのだ