窓ぎわ彼氏



喋り終わるまで

黙って樋口は聞いていた



「そういうことだったか。

まぁ多分原因それかもな。」




「えっ・・・マジで?


どーしよー。」




「俺にいい考えがある。」




「なになに?」





「水川と別れて俺と付き合う。


俺だったら合コンぐらい許してあげる



広い心持ってるよ。」





期待した私がバカだった・・・



私は何も言わずに歩き出した




「捺ちゃん、怒った?


ゴメンゴメン。



冗談だって。」




「じゃお詫びのしるしに鞄持って。」


私は樋口に鞄を押し付けた



「しゃーねーなぁ。」





「はぁ?
樋口が悪いんでしょ。

樋口のばーか。」



樋口とふざけあって帰っていたら


遠くの方に水川が居た


私の水川センサーは凄いのだ
< 55 / 87 >

この作品をシェア

pagetop